旅人DAIの日本に居たり世界に居たり。僕の日記です。
ニュージーランドの道で交通事故を起こしてしまった。
ニュージーランドの道で交通事故を起こしてしまった。

ニュージーランドの道で交通事故を起こしてしまった。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

今(10/10)、ニュージーランドはだんだんと夏に向かって暖かくなっています。少し夜は肌寒いですが、、、。

さて、今回の僕の投稿なのですが、表題にもあるとおり、ニュージーランドで交通事故を起こしてしまいました。
もう死に目を見るようなひどい体験だったので少しばかり事故の詳細を綴っていこうと思います。

 

どんな事故だったの?

9月29日。大体時刻は昼12:30あたり。

僕はその日、ネルソンから約7時間ほどあるスキーリゾート、

Mt.Huttスキー場(https://www.mthutt.co.nz)

という場所にスノボをしに行くために前日入りしようとしていました。

その日は、だんだん春になっていくニュージーランドの気候とは裏腹に、冬の朝を思い出す凍えるような寒い日でした。当然、山には雪が積もり、春にもかかわらず季節違いの雪景色がネルソン市内からも眺望する事ができました。当初の予定では、峠越えをしてスキー場の麓の街を目指す予定でした。しかしながら、山道は雪のせいでクローズしており、仕方なく1時間ばかり遠回りする海岸沿いの道のりを通るルートで行くことに決めました。

気持ちよくドライブをしていて、時々車を止めて休憩をしながら目的地へと車を走らせていました。乗っていた車はホンダのCR-V/1996年モデル。実はこの車、2週間前に購入したばかりで、尚且つ、修理も完了済みの車でした。20年以上経つ車ですが比較的にコンディションも良く、なんの問題もなく走る事ができていました。

(車の購入についての記事も追々書いていこうと思います。)

購入時の車と僕。

ネルソンから出発して約2時間が経った頃、僕はニュージーランドの南島の北部、ブレナムという街を通り過ぎてカイコウラというロブスターなどの海鮮が有名な街へ車を走らせていました。海岸線沿いの道で、綺麗な海を横目に見ながら最高のドライブ気分で車を走らせていました。また、アクションカメラGoProをダッシュボードに取り付けて、車からの景色を撮影しながら浮かれ気分で運転していました。

上々気分、音楽も聴きながらノリノリで運転していました。

しかし、そこで思いもよらぬ悲劇が起こりました、、、。

 

 

ぶーーん・・・ガタん!ゴロンゴロンゴロンガッシャーーーーーーーん!

 

 

何が起こったの?!と最初は状況が把握できませんでした。

目の前の景色が3回4回と逆さまになり、気付いたら車道から20mほど離れた茂みの中にいました。車が横転した状態になっており、運転席のドアが上にあるという状態で、車内も荷物が飛び散り、悲惨な状態になっていました。回転している時、少しスローモーションになって死ぬんだと思ったのを覚えています。

運転席から車の外に出て、「あっ、これやばいやつだと。」すぐ悟りました。この時は、
すぐに体に異常がないことを確認して、頭も打っていない、どこの骨も折れていないと少し冷静でした。
しかし、鼓動が早くなっていくのを感じました。

「日本帰りたい。」と切実に思いました。

すぐに誰かに連絡をたらなければいけないと、携帯を探しましたが車内を探してもどこにも見当たりません。
やっちまった。ドアを開けていたせいで横転時にドアから携帯がFly Awayしてしまったのです。なんと、不幸な、、、。
もうどうもできなかったので、道路に出て助けを求めることにして大きく手を振りました。

するとすぐに、車が1台止まって旅行中だと思われる家族がすぐに僕のところに駆けつけて、「大丈夫か?!」と心配した様子で声をかけてくれ、すぐに奥さんが救急車を呼んでくれました。
「あと、1時間ほどで救急車が来るからそれまでちょっと待っててね。」と言われ、安静にしていました。
この日、ニュージーランドはスクールホリデーに入っており、小さなお子さんも2人いて家族旅行の最中だということでした。

「旅行中なのにほんと申し訳ないです。」と謝罪をしたら、
「気にしなくていいよ!でも、命があってよかったな!ラッキーだよ君!」と言ってくれました。

なんと優しいのだろうと少し涙が出そうになりました。
救急車が来るまでの間、携帯も一緒に探してもらいほんと優しく、心強かったです。

茂みの中に転がる僕の車

 

誕生日を祝われた救急車の中。

事故を起こして、約1時間後、救急車が到着。
助けていただいたご家族にお礼を言ってお別れをして、救急車に乗り込み、診察することになりました。
救急車には男性1名と女性1名の救急隊員が乗っていました。
診察するようのベットに横たわり、血圧や、脈などを測り、体のどこが傷むかを確認し、事故の時の詳細を説明。
すると、女性の救急隊員のひとに

「大丈夫そうね、この感じなら病院行かなくても大丈夫よ!でも、もし2、3日後体に変化が出たらすぐに病院に行ってね。」と言われました。心の中で、「病院行かなくていいんかい!」と少し突っ込みましたが、そんなこという元気もありませんでした。笑
また、診察時に、男性の救急隊員に「IDある?」と言われ、「カバンの中にあるよ」と探してもらい、パスポートを取り出してもらうと、

冗談だろ!お前今日誕生日なのかよ!

と驚かれました。そうなんです。不幸なことに、この日、僕23歳の誕生日だったのです。
なんというアンハッピーバースデーだったのでしょうか。間違いなく人生の中で一番記憶に残る誕生日でした。笑

女性の隊員がふざけて「Happy Birthday to you ♪」と歌ってくれて、「これが私たちからの誕生日プレゼントよ。」とParacetamolというとりあえず頭痛とか、怪我した時に飲んどけばよしという感じの薬と水をもらいました。めちゃくちゃ冗談まじりにからかわれましたが、明るい雰囲気が傷心した心にはありがたかったです。

また、携帯もなくしたことを伝えると救急隊の人が車の保険屋さんに連絡をしてくれて、事故の詳細や、車の番号、事故現場などを全て伝えてくれました。自分では事故の詳細を英語で説明する自信がなかったのでとても助かりました。
「あと、1時間したらレッカー車が来て、君のことも近くの街に送ってくれるから安心して。」と言ってくれたので、救急車から降りて路肩でレッカー車を待つことになりました。

まさか、誕生日に救急車になることになるとは思いもしなかったです。

救急車

事後処理と保険屋さんの優しさ

茂みのなかで1時間ほど携帯を探しましたが、見つかることはなくレッカー車が到着。携帯がなくなってしまったのはほんとショックでしたが泣く泣く諦めることになりました。車を荷台に乗せて、僕も助手席に座り、近くの町まで送ってもらうことに。道中、クネクネ曲がる峠道でレッカー車のおっちゃんが「車ごと崖から落ちなくて本当によかったな。」と言って来たので、「ほんとその通りっすわ!」と強くうなずき、本当に死に至る事故にならなくてよかったなと強く思いました。

ブレナムという街につき、AA(https://www.aainsurance.co.nz)という自分が加入していた車の保険屋さんの支店に、車の後処理のことなどを詳しく聞きに行きました。窓口で対応しようと思ったのですが、どうすればいいかと聞いてみると「事後対応は電話でしてください。」と電話番号が書かれたAAの名刺をもらいました。直接話したいいんだけどな〜と思いつつ、AAで電話を借りて事故対応についてカスタマーセンターの人と話すことになりました。
救急隊の人が既に、AAに連絡をしてくれたおかげで事故当初の状況などを話す必要はほとんどなく、スムーズに事が進みました。電話で英会話することにとても苦手意識を持っていましたが、がむしゃらな状態だったので全神経を脳に集中させてなんとか伝えるべきことを伝えました。車は修理できそうかと尋ねると、車の状況は修理屋さん次第という事で、2、3日経ったら廃車になるか、修理できるかがわかると言われ、人生初の愛車が直ることを望みました。明日もう一回電話をかけてくれるかと言われたので、わかりましたと伝えてその日の電話は終わりました。

電話を切ると、時刻は17:00を過ぎていました。ブレナムからネルソンまでは約1時間30分。もう夕方になっていたので事故の疲れもあり、ホテルを探すことにしました。しかし、携帯を持っていなかった僕は、ホテルを探す当てがありません。AAのブレナム支店のスタッフに今から泊まれるホテルはないかと尋ねることに。すると、閉店時刻を過ぎているのにも関わらず、近くの空いているホテルに2,3件電話してくれて、部屋は空いていないかと聞いてくれました。1件近くのモーテルが空いていると言うことだったのでそこに泊まることに。ホテルまで歩いて行こうとしたら、1人のスタッフさんがホテルまで送ってあげるよと車に乗せてくれました。もうほんとこの時、感謝しかなかったです。

ホテルのチェックインを済ませ、部屋に入り、荷ほどきをしていると、コンコンとドアがなりました。なんだろうなと出ると、さっきのAAの支店のマネージャーさんらしき人が「Happy Birthday to you♪これ、ちょっとだけど誕生日プレゼント!」とケーキや飲み物が入った袋を僕にプレゼントしてくれました。なんという優しさなのでしょうか。この時僕は、完全に傷心モードだったので優しさに触れてちょっと泣き出しそうになっていました。「ほんとありがとうございます。」と深くお礼を言いましたが、感謝しても感謝しきれなかったです。「ゆっくり休んでね。」と僕に言い残し、マネージャーさんは去っていきました。

この日、僕は事故を起こして、人生で一番最悪な誕生日だと思っていましたが、決してそんなことはなかったように思いました。だって、車をわざわざ止めて救急車を呼んでくれた家族や、診察して保険屋さんまで連絡してくれた救急隊の人、車を茂みから道路まで移動してくれた男の人、レッカー車で車を乗せて僕をブレナムまで送ってくれたおっちゃん、優しく対応してくれたAAのスタッフ方。ニュージーランド人の優しさに触れられた1日だったように思えたからです。この恩は一生忘れずに心に留めておきたいです。

AAのマネージャーさんがくれた誕生日プレゼント。

ほんとに運転は気をつけよう。

まさか自分が、ニュージーランドに来てまで交通事故を起こすなんて思っていませんでした。ぶっちゃけて言うと今回の事故は、死んでもおかしくないレベルでした。100km/hものスピードが出た上で、4、5回横転するというアクシデントは軽症に済んで本当に奇跡だったと思っています。事故を起こして2日後、体が心配だったので病院に行きましたがお医者さんにも重症にならずに済んだのは奇跡だよと言われました。

本当にスピードの出し過ぎは気をつけて、尚且つ、よそ見運転は絶対にしない、シートベルトはしっかりつける。また、僕は注意散漫になってしまう性格なので運転に集中できなくなったら必ず休憩して、運転を再開するということを心がけていきたいと思います。

気をつけて、旅すんぞ!

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